BF1(バトルフィールド1)の魅力と楽しみ方を徹底解説

第一次世界大戦を舞台にしたFPSゲームと聞いて、どんな体験を想像しますか。多くのシューターが近未来や第二次世界大戦を描く中、あえてWW1という時代に挑んだ作品があります。それがBF1(Battlefield 1)です。
2016年にDICEが開発し、Electronic Artsから発売されたこのタイトルは、Battlefieldシリーズ第15作目にあたります。PlayStation 4、PC(Microsoft Windows)、Xbox Oneの3プラットフォームで展開され、発売から数年が経った今でも根強いファンに愛され続けています。
個人的な経験では、BF1は「戦争の重さ」を感じさせてくれる数少ないFPSだと思っています。派手なキルストリークを追い求めるだけでなく、泥と煙の中で仲間と前線を押し上げる緊張感こそが、このゲームの真髄です。
この記事で学べること
- BF1のシングルプレイヤー「War Stories」は5つの異なる視点からWW1を体験できる
- 64人対戦のコンクエストモードが今なおアクティブに稼働している
- 初心者でも活躍できる兵科選びのコツと立ち回りの基本
- BF1が他のFPSと一線を画す「雰囲気づくり」の秘密
- 今から始めても十分楽しめる理由と注意点
BF1とは何か 基本情報とシリーズにおける位置づけ
BF1は正式名称を「Battlefield 1」といいます。
「1」というナンバリングは、シリーズの第1作目という意味ではありません。第一次世界大戦(World War 1)を舞台にしていることから付けられた名前です。この命名自体が、当時のゲーム業界に衝撃を与えました。
発売日は2016年10月21日。開発はスウェーデンのDICE(Digital Illusions Creative Entertainment)が担当し、パブリッシャーはElectronic Arts(EA)です。対応プラットフォームはPlayStation 4、Microsoft Windows、Xbox Oneの3機種で展開されました。
Battlefieldシリーズといえば、大規模な戦場での車両戦や分隊行動が特徴です。BF1はその伝統を受け継ぎながら、第一次世界大戦という未開拓のテーマに挑みました。当時の主流であった近未来FPSの流れに逆行する大胆な判断でしたが、結果的にこれが大きな成功を収めることになります。
シングルプレイヤー「War Stories」の魅力

BF1のキャンペーンモードは「War Stories」と呼ばれ、従来のシリーズとは異なるアプローチを採用しています。
一人の主人公の物語を最初から最後まで追うのではなく、複数の短編エピソードを通じて第一次世界大戦の異なる側面を描いています。それぞれのエピソードが異なる戦場、異なる兵士の視点から語られるため、WW1という戦争の多面性を体感できる構造になっています。
たとえば、イギリス軍の戦車兵として西部戦線の泥沼を進むエピソードがあれば、オスマン帝国領のアラビア半島を駆け抜けるエピソードもあります。イタリア戦線の山岳地帯で重装甲を身にまとって戦う場面は、まるで映画のワンシーンのような迫力です。
各エピソードのプレイ時間は1〜2時間程度で、忙しい方でも少しずつ進められます。ストーリーの完成度が高いため、マルチプレイヤーに興味がない方でも十分に楽しめる内容です。
実は、このオムニバス形式のストーリーテリングはラストオブアス2のような一本道の物語とは対照的なアプローチですが、どちらも「戦争や暴力の本質」を問いかけるという点では共通しています。
マルチプレイヤーモードの全体像

BF1の真骨頂は、やはりマルチプレイヤーにあります。
最大64人が参加できる大規模戦闘は、Battlefieldシリーズの代名詞です。BF1ではこの伝統を維持しつつ、WW1の兵器や戦術を見事にゲームプレイへ落とし込んでいます。
コンクエストモード
シリーズの看板モードであるコンクエストは、BF1でも健在です。広大なマップ上に配置された拠点を奪い合い、チケット(ポイント)を削り合う形式で勝敗が決まります。32対32の大規模戦闘は、歩兵・戦車・航空機・騎兵が入り乱れるカオスな戦場を生み出します。
オペレーションモード
BF1で新たに導入されたオペレーションモードは、このゲーム最大の革新といえます。
実際の歴史的な戦闘をモチーフにした攻防戦で、攻撃側と防御側に分かれて複数のマップを跨いで戦います。ナレーションによる歴史的背景の解説が挿入されるため、単なる対戦ではなく「歴史の追体験」としての側面を持っています。
攻撃側が苦戦すると「ビヘモス」と呼ばれる巨大兵器が投入されます。装甲列車や飛行船といったWW1ならではの兵器が戦況を一変させる瞬間は、何度体験しても興奮します。
その他のモード
ラッシュ、チームデスマッチ、ドミネーションといった定番モードも用意されています。少人数で手軽に遊びたい場合はこちらがおすすめです。
兵科システムと初心者向けの立ち回り

BF1には4つの兵科(クラス)が存在します。それぞれ役割が明確に分かれており、チームでの連携が勝利の鍵を握ります。
突撃兵(Assault)
近距離戦と対戦車戦闘のスペシャリスト。ショットガンやSMGを装備し、ダイナマイトやロケットガンで車両を破壊します。前線で積極的に戦いたい方に最適です。
衛生兵(Medic)
味方の回復と蘇生を担当するクラス。中距離向けのセミオートライフルを装備します。初心者が最も貢献しやすい兵科で、回復と蘇生だけでもチームに大きく貢献できます。
援護兵(Support)
弾薬補給と制圧射撃が主な役割。LMG(軽機関銃)による継続的な射撃で敵の動きを封じます。弾薬パックを配るだけでもポイントが入るため、立ち回りに自信がない方にもおすすめです。
偵察兵(Scout)
ボルトアクションライフルによる長距離狙撃とフレアガンによる索敵が特徴。フレアを撃つだけで味方のミニマップに敵位置が表示されるため、狙撃が苦手でも索敵で貢献可能です。
初心者の方には衛生兵か援護兵から始めることを強くおすすめします。キルを取れなくても、回復・蘇生・弾薬補給でチームに貢献でき、スコアも自然と伸びていきます。
経験上、BF1で最も大切なのは「分隊に合流して行動すること」です。ソロで突撃しても瞬殺されるだけですが、4〜5人の分隊でまとまって動けば、驚くほど生存率が上がります。
BF1が持つ唯一無二の雰囲気
数あるFPSの中で、BF1が特別な存在である理由。それは「雰囲気づくり」において他の追随を許さないレベルに達しているからです。
サウンドデザインの凄み
銃声、爆発音、兵士の叫び声。BF1のサウンドデザインは、ゲーム業界全体を見渡しても最高峰に位置します。遠くで鳴り響く砲撃の重低音、頭上を通過する弾丸のヒュンという音、建物が崩壊するときの地響き。ヘッドフォンを装着してプレイすると、まるで本当に戦場にいるかのような錯覚に陥ります。
これはBGMの重要性にも通じる話ですが、音響設計がプレイヤーの没入感に与える影響は計り知れません。
ビジュアルと環境破壊
Frostbiteエンジンによる美麗なグラフィックに加え、BF1の環境破壊システムは戦場のダイナミズムを劇的に高めています。
戦闘開始時には美しかった村が、試合終了時には瓦礫の山と化している。緑豊かだった平原が砲撃でクレーターだらけになっている。この「戦場の変化」がリアルタイムで起こるのは、Battlefieldシリーズならではの体験です。
天候システム
マップによっては試合中に天候が変化します。晴天だった戦場に突然濃霧が立ち込めたり、砂嵐が視界を奪ったりします。天候変化は単なる演出ではなく、戦術にも大きな影響を与えます。霧が出れば偵察兵の狙撃が困難になり、歩兵戦が有利になるといった具合です。
今からBF1を始めても楽しめるのか
結論から言えば、今からでも十分に楽しめます。ただし、いくつか知っておくべきことがあります。
プレイヤー人口の現状
発売から年数が経過しているため、全盛期と比べるとプレイヤー数は減少しています。しかし、コンクエストやオペレーションといった人気モードでは、特にPC版とPS Plusを利用したPS4版で、まだマッチングが成立する状況が続いています。
地域やプレイ時間帯によって差がありますが、日本のゴールデンタイム(夜20時〜24時頃)であれば、比較的スムーズにマッチングできることが多いです。
DLCと追加コンテンツ
BF1にはいくつかのDLC(ダウンロードコンテンツ)が配信されています。追加マップや武器が含まれていますが、現在はDLCが無料化されている場合もあるため、購入前に最新の情報を確認することをおすすめします。
注意点とアドバイス
BF1と他のFPSタイトルとの比較
BF1の立ち位置をより明確にするために、他の人気FPSタイトルと比較してみましょう。
BF1の強み
- 大規模戦闘の臨場感が圧倒的
- 車両・航空機・騎兵の多彩な戦闘要素
- 環境破壊と天候変化によるダイナミックな戦場
- WW1という独自の世界観と雰囲気
- チームプレイ重視で個人スキル差が出にくい
BF1の弱み
- プレイヤー人口が減少傾向にある
- 武器カスタマイズの自由度が低い
- WW1の制約上、武器バリエーションに限りがある
- 新規コンテンツの追加は終了している
- ランダム要素(天候・ビヘモス)に左右されやすい
CoDシリーズのようなテンポの速いFPSが好きな方には、BF1のペースは少し遅く感じるかもしれません。逆に、ゴーストオブツシマのような「その時代の空気感」を大切にしたゲームが好きな方であれば、BF1の世界観にはきっと引き込まれるはずです。
BF1は「撃ち合いの腕前」よりも「戦場での判断力」が問われるゲームです。個人技よりもチームワークが重視される設計は、FPS初心者にとってむしろ入りやすい環境ともいえます。
おすすめのマップと設定
BF1には数多くのマップが収録されていますが、特に評価の高いマップをいくつか紹介します。
アミアン(Amiens)
フランスの市街地を舞台にしたマップで、歩兵戦が中心になります。建物内での近接戦闘と通りを挟んだ中距離戦が混在し、すべての兵科が活躍できるバランスの良いマップです。初心者が最初にプレイするマップとしても最適です。
サン・カンタンの傷跡(St. Quentin Scar)
BF1を象徴するマップの一つ。広大な田園地帯と小さな村が広がり、歩兵・戦車・航空機すべてが活躍できます。オペレーションモードでこのマップをプレイすると、BF1の魅力を最も濃密に体験できます。
シナイ砂漠(Sinai Desert)
中東を舞台にした広大な砂漠マップ。車両戦と長距離戦闘が中心で、偵察兵や戦車兵が活躍しやすい環境です。砂嵐の天候変化が発生すると、戦場の様相が一変する劇的な展開が楽しめます。
BF1をより楽しむための実践的なコツ
これまでの取り組みで感じているのは、BF1は「知識があるかないか」で楽しさが大きく変わるゲームだということです。
ミニマップを常に確認する
偵察兵のフレアで敵位置が表示されます。ミニマップを見る癖をつけるだけで生存率が劇的に向上します。
分隊長の指示に従う
分隊長がマークした目標を達成するとボーナスポイントが入ります。指示に従うだけでスコアが大幅に伸びます。
ガジェットを惜しみなく使う
回復パック、弾薬箱、フレアガン。これらを積極的に使うことが、チームへの最大の貢献になります。
もう一つ重要なのが、リスポーン(復活)のタイミングです。すぐに復活ボタンを押すのではなく、衛生兵が近くにいないか確認してから判断しましょう。蘇生してもらえれば、チームのチケットを消費せずに戦線復帰できます。
FPSゲーム全般に言えることですが、PS5のおすすめゲームを探している方にとっても、BF1のような名作を過去作として体験しておくことは、最新作をより深く楽しむための土台になります。
よくある質問
BF1は今でもオンラインで遊べますか
はい、現在でもオンラインマルチプレイヤーは稼働しています。ただし、プレイヤー人口は全盛期と比べると減少しているため、すべてのモードで即座にマッチングできるとは限りません。コンクエストやオペレーションといった人気モードを選び、ゴールデンタイムにプレイすることで、比較的スムーズにマッチングできます。
BF1とBFV(バトルフィールドV)はどちらがおすすめですか
好みによりますが、「雰囲気と没入感」を重視するならBF1、「ゲームプレイの洗練度」を重視するならBFVという選び方が一般的です。BF1はWW1という独自の世界観が最大の魅力であり、オペレーションモードの完成度はシリーズ屈指です。一方、BFVはWW2を舞台に、建築システムなどの新要素が追加されています。個人的にはBF1の方が「唯一無二の体験」を提供してくれると感じています。
PC版とCS版(PS4/Xbox One)ではどちらが良いですか
PC版はグラフィック設定の自由度やフレームレートの面で優れていますが、CS版の方がプレイヤー人口が安定している傾向があります。特にPS4版はPS Plusのフリープレイ対象になったことがあるため、プレイヤーベースが比較的大きいです。お持ちのプラットフォームで始めるのが最も手軽です。
BF1のシングルプレイヤーだけでも買う価値はありますか
War Storiesのクオリティは非常に高く、シングルプレイヤーだけでも十分に価値があります。全エピソードのクリアまで約6〜8時間程度で、収集要素やチャレンジも含めるとさらに長く楽しめます。WW1に興味がある方や、映画的な体験を求める方には特におすすめです。現在は中古価格もかなり手頃になっているため、コストパフォーマンスは抜群です。
BF1で最初にアンロックすべき武器は何ですか
兵科によって異なりますが、衛生兵であれば「Selbstlader M1916」が弾数が多く扱いやすいです。突撃兵なら「MP 18」が安定した性能を持っています。援護兵は初期装備の「Lewis Gun」が実は優秀で、しばらくそのまま使い続けても問題ありません。偵察兵は「SMLE MKIII」がスイートスポット(一撃キル距離)が使いやすい範囲に設定されており、初心者向けです。まずは一つの武器を使い込んで、操作感に慣れることを優先しましょう。
まとめ
BF1(Battlefield 1)は、第一次世界大戦という他のFPSが避けてきたテーマに正面から挑み、見事に成功した稀有な作品です。
War Storiesによる感動的なシングルプレイヤー体験、64人対戦の圧倒的なスケール感、そして業界最高峰のサウンドデザインとビジュアル。これらが組み合わさることで、BF1は「ゲーム」を超えた「体験」を提供してくれます。
発売から年数が経過した今でも、この作品が持つ魅力は色褪せていません。むしろ、近年のFPSがどんどんテンポを速め、eスポーツ志向を強める中で、BF1の「戦場の空気を感じる」というコンセプトはより一層際立っているように思います。
まだプレイしたことがない方は、ぜひ一度この戦場に足を踏み入れてみてください。きっと、他のどのFPSでも味わえない体験が待っています。